重苦しいお話なのね

「今日はね、寅の病状についてのお話なのね」

「”そういう重苦しい話、ダメなのよぉ〜”って方は、」

「サクッとスルーして欲しいのよ」
確実にゴールに近づいているのです・・
ちょっと具体的で、ツライ話をしちゃいますよ。良いかしら?
初代のかめさんが、やっぱりガンで闘病したことがあるので、
どんな状態になっていくのかは、だいたい分かっているつもりでしたが──
分かっていても、やっぱりツライわね・・

腫瘍ってね、あんまりでっかくなると、破裂するんですよ。
とはいえ、大量出血するほどではないので、それで命がどうこうって訳じゃないんですけど。
ただ、見守るわたしが、ケージのあちこちに血の跡を見つけて、クラクラでしたわ。
寅の場合はね、腫瘍が破裂するんじゃなくて、壊死してるんです。
まぁ、壊死してるのはがん細胞なんで、考えようによっちゃ、悪いことではないように思えるけど──
って、そんな簡単なことでは、もちろんないですけどね。

初めの頃はそうでもなかったけど、腫瘍が大きくなるにつれて壊死も広がり、
少し出血してきました。というか、膿的なものかしらね・・
一応、抗生物質を服用しているので、その傷口から細菌感染することは抑えられてるとは思うけど、
でも、最近、薬を口にしなくなってきてるのよね。
もうね、食欲もなくなってきてるし、よろよろし始めてるから、
薬はやめちゃおうかとも思うんだけど、その壊死が気になって、薬をやめることができない、という。
あっ、好物の豆腐と枝豆とサツマイモには、薬はつけないことにしてるのよ。
ゴールがかなり近づいてきた感じではあるけど、
ハムって、あの小さい体で、最後の最後まで生きることをあきらめないガッツがあるのよね。
ってことで、とりあえず、今日は病院へ行って、薬だけもらってこようと思うのです。